ついにゲットぉぉぉぉぉ~っ!
1964~65年まで、たった2年間だけ刊行された幻の月刊漫画雑誌『まんがサンキュー』!!
一冊でいいから、どうしても手に入れたかったんですよ~
昭和30年代に流行した"貸本漫画"。
しかし、週刊雑誌の登場などにより徐々に衰退していきます。
貸本出版社は、新たな道を模索しはじめます。
「影」「オッス」「魔像」といった貸本アンソロジーを送り出してきた日の丸文庫もついに月刊漫画雑誌を創刊。
それが「漫画サンキュー」(創刊号は1964年1月号)でした。
といっても、中身は日の丸文庫の貸本で活躍する作家の作品。
貸本漫画がB5版サイズになったようなものでした。
この1965年11月号には…
水島新司「ラビット・コンビ」
ご存じのように、のちに「ドカベン」や「野球狂の詩」などの野球漫画を生み出す水島新司です。
篠原とおる「黄金バット」
篠原版はドクロのマスクじゃないんですね~
素顔です(^^
篠原とおるは後に、「さそり」や「ワニ分署」などを生み出します。
阿部兼士「過去の恐怖」
ちょっと初期の石ノ森風の絵ですね。
もしかして、1970~71年に「少年ジャンプ」に短編を描いてた阿部兼士でしょうか?
菊地英一「宇宙人バードマン」
決して帰ってきたウルトラマンのスーツアクターではございません(^^;
パーマンの師匠でもありません。
今回の敵であるモスラのような怪獣ですが「怪鳥」なんだそうです。
立美八景「3ちゃん 9ちゃん」
まんがサンキューのキャラクターだから「3ちゃん 9ちゃん」(^^
立美先生は古書漫画専門店『OKブックス』の目録「漫録」にず~っと連載していたんだけど、先日鬼籍に入られました(T_T
貞安達明「少年FG」
この方も「オッス」などではよく描いていました。
この扉絵は、ちょっと望月三起也っぽいね。
実はこの「まんがサンキュー」は、この次の12月号で終了。
当時に「まんがジャイアンツ」12月創刊号が刊行されます。
ところがこれも1968年2月号で休刊。
その後も光伸書房と名を社名を変えて頑張りますが、貸本業界も末期。
ついに日の丸書房も消えてしまいました。
各作品の内容は、今後紹介していきたいと思います。
とうりあえず、今宵はこれを読みますっ!(^^