漫画の単行本サイズに"新書判"というものがあります。
マガジンコミックス、ジャンプコミックス、サンコミックスにサンデーコミックス…
いちばん一般的なサイズかな(^^
そんな新書判のコミックシリーズの歴史は昭和41年からリリースが開始されたコダマプレスの"ダイヤモンドコミクス"からはじまります。
その記念すべき第1号が手塚治虫の『ロック冒険記』でした。
初版発売は昭和41年5月10日。
ちなみに通巻第二号は白土三平の『真田剣流』1巻、第三号は水木しげるの『忍法屁話』。
『ロック冒険記』2巻は通巻第9号にあたります。
初版発売日は昭和41年5月10日と前述しましたが、奥付には昭和41年10月30日となっています。
ダイヤモンド・コミックスは、奥付だけからは初版の発行年月日が分からないんですね~(^^;
というわけでオイラが持ってるのは初版じゃないってことが分かります。
久々に読んだけど、面白いね~
手塚治虫のマンガは面白いよ。
でも…
このブログでも何度か書いてるけど、人間としては嫌な奴だな~
この本のまえがきを手塚自身が書いてるんだけど…
この『ロック冒険記』を描いた昭和27年は、まだSF作家が一人もいなかったころなので、自分がSF作家のパイオニアだと言い張ってます。
もう一つ、手塚の記事にこんなものがあります。
昭和21年に新聞連載された4コマ漫画『前世紀星』についての文章です。
戦後のSF第1号はボクだと言っちゃってます。
自分より先に書いた小松左京の作品は"ものまねのものまね"であり…
自分の『前世紀星』が戦後のあらゆる小説、漫画を通して第一号だったと自負しております。
人を貶しても自分が一番でありたいと、いかにも手塚らしいです(^^
っていうか、SFに戦前も戦後もないとおもうな~
戦前、戦中だって小松崎茂氏の絵にはいまでも見ててゾクゾクする近未来が描かれてるしね(^^
あぁ…結局手塚批判になってしまいました(^^;
でもね、漫画はホントに面白いと思うよ!