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「香港電影広告大鑑」全3巻

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もう20年も前の本ですが…
やっと全3巻が揃った~!

今は無き"香港映画"。その貴重な1990年代の新聞広告の集大成『香港電影広告大鑑』です。

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第1巻は1990年から1993年。

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2巻は94年から95年、3巻は96年から中国返還の97年6月30日までに公開された"香港映画"の新聞広告を網羅。

70年代、80年代にも香港では「銀色世界」などの映画雑誌があったものの、あくまで人気俳優の雑誌という感じで、その作品の監督やスタッフなどの情報などはあまり書かれていなかったそうです。

そこで新聞広告。ここには出演者をはじめ、主なスタッフ、製作会社に配給会社などが掲載されていました。


ジャッキー・チェンの『酔拳2』は1994年2月公開。
香港版のラストは、ジャッキーがラストバトルでメチルアルコールを飲んだため、クルクルパーになっちゃうバッドエンド(^^;

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日本では『五福星』から『十福星』までしか公開されたなかったけど、その後も作られた福星シリーズの最終作『財運五福星』は1996年7月公開。

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ジェット・リー主演で、『ブルース・リー/怒りの鉄拳』のリメイク『フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳』は1994年12月公開。
日本から倉田保昭や中山忍が出演しましたね(^^

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日本では阿部寛主演だった『孔雀王/アシュラ伝説』。
実は日本と香港でそれぞれ別バージョンが作られ、香港版の主演はユン・ピョウ。
公開は1990年2月。

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上で紹介した『阿修羅』は日本の漫画を原作にした公式作品でしたが、こちらは公式ではなく"パクリ"。
『金田一少年の事件簿』が香港で人気となり1996年11月に公開されたパチモン『金田一手稿の奇異襠案』。

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香港映画で忘れちゃいけないのが"三級片"。
ポルノからホラー、バイオレンスなど所謂成人向け作品のこと。

でも、香港ではあくまでひとつのジャンルであり、前述した『酔拳2』をはじめ『プロジェクトA』などジャッキー作品を次々に送り出したゴールデン・ハーベストなんかもフツーに三級片を作ってました。

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上の画像はゴールデン・ハーベストのポルノ大作『聊斎志異』(1990年5月)。
この作品は好評でその後も続編が作られました。
日本では『真説エロティック・ゴースト・ストーリー』シリーズとしてソフト化もされました。
幻想的なSFX効果には日本から佐川和夫御大も参加してます(^^

また、1992年12月公開の『赤裸羔羊』に主演したチンミー・ヤウはこの作品で香港電影金象奨にノミネートされるなど、三級片だからという差別もあまりなかったようです。

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まぁ、一般の新聞にこのような広告フツーに掲載されるくらいですから(^^


さて、年に何本もの映画が作られた香港映画。
興業的に芳しくない作品はあっという間に打ち切られます。
一週間程度で公開終了という作品もたくさんあります。

なかにはこんな可愛そうな作品も…

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96年に中国で先行公開され、1997年4月に香港で公開された『減肥旅行團』の香港での公開期間はたったの四日っ!!

そしてついに香港返還。
あっという間に三級片作品は減っていきました。
そして"香港映画"は中国映画というくくりに吸収され、面白い作品が
減っていったように思うのであります(T_T


90年代以前の広告も見て見たいね~(^^

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