1945年(昭和20年)、太平洋戦争末期。
沖縄戦によって県庁が消滅した沖縄県では、米軍の命令により、沖縄諸島の行政を管轄する沖縄諮詢会が設立されます。
翌年には沖縄民政府が設立。
そして1952年(昭和27年)には琉球政府が誕生します。
琉球政府の通貨は「B円」。
当初は日本円1円=1B円でしたが、1950年4月12日より日本円3円 =1B円と設定されます。
当時は固定相場で1ドル=日本円360円だったので、沖縄では1ドル=120B円となります。
切手に関しても、それまでの日本政府発行から琉球政府発行のものに変更されます。
というわけで、番外編では琉球政府発行の年賀切手を紹介します。
琉球政府で年賀切手がはじめて発行されたのは1957年用年賀切手です。
「1957年用年賀切手」。1956年12月1日発行。
2B円
松竹梅を描いた"紅型"
「1958年用年賀切手」。1957年12月1日発行。
2B円
鳳凰を描いた"紅型"
「1959年用年賀切手」。1958年12月10日発行。
1958年9月より通貨がアメリカドルとなります。
1 1/2c
しし舞
「1960年用年賀切手」。1959年12月1日発行。
1 1/2c
郷土玩具・矢数
「1961年用年賀切手」。1960年12月10日発行。
1 1/2c
闘牛
「1962年用年賀切手」。1961年12月10日発行。
1 1/2c
朝日と海鳥
「1963年用年賀切手」。1962年12月10日発行。
1 1/2c
ウサギと水をあしらった"紅型"
「1964年用年賀切手」。1963年12月10日発行。
1 1/2c
タツの模様をあしらった"紅型"
「1965年用年賀切手」。1964年12月10日発行。
1 1/2c
ヘビとアヤメをあしらった"紅型"
「1966年用年賀切手」。1965年12月10日発行。
1 1/2c
ウマをあしらった"紅型"
「1967年用年賀切手」。1966年12月10日発行。
1 1/2c
ヒツジと花をあしらった"紅型"
「1968年用年賀切手」。1967年12月11日発行。
1 1/2c
サルとフジをあしらった"紅型"
「1969年用年賀切手」。1968年12月10日発行。
1 1/2c
トリをあしらった"紅型"
「1970年用年賀切手」。1969年12月10日発行。
1 1/2c
イヌをあしらった"紅型"
「1971年用年賀切手」。1970年12月10日発行。
1 1/2c
イノシシをあしらった"紅型"
「1972年用年賀切手」。1971年12月10日発行。
2c
ネズミとキクをあしらった"紅型"
1972年(昭和47年)5月14日に沖縄が復帰。
琉球政府発行の年賀切手はこれが最後となりました。
今回はちょっと勉強になる記事だね~(^^