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E.R.バローズ『ターザンの冒険』

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みんな大好き秋田書店のサンデーコミックス!

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そんなサンデーコミックスですが、20年ほど前まで、漫画研究家を悩ませるある謎が隠されていました。

昭和50年代に入り、サンデーコミックスの背表紙に通番がふられるようになります。

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『ゲッターロボG』は第1巻がSC-300、2巻はSC-305、3巻はSC-317となっていますね。

この通番をさかのぼっていくと、どうしても一冊ずれているのです。

誰にも知られていないサンデーコミックスの一冊があるのではないか?
マンガ研究家やマンガマニアはその一冊を探し始めます。

そしてついにその謎が解き明かされます。

それはなんと漫画ではなく小説だったのです!
それがエドガー・ルイス・バローズの『ターザンの冒険』です。

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シリーズ名はサンデーコミックスではなく、サンデージュニアノベルズ。
しかも、このシリーズは『ターザンの冒険』一冊のみ!

では、なぜサンデーコミックスの一冊と言われるのでしょうか。

まずカバー。
背表紙なんか、まんまサンデーコミックスですね。

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翻訳は本多喜久夫氏。
表紙絵は小松崎茂氏。

さらに…

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カバーの折り返しにはサンデーコミックスのラインナップ!

この『ターザンの冒険』が発行されたのは昭和42年1月5日。
この時点で、リリースされているサンデーコミックスは『サイボーグ009』1~4巻、『忍法十番勝負』、『1100ナポレオン・ソロ』1~2巻、『ボンボン』1巻、『超犬リープ』のみ。

『ターザンの冒険』は通巻10巻目だったことがわかります。

カバーを外してみても、サンデーコミックスと同様のデザインですね。

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冒頭にはカラー口絵があり、こちらは梶田達二氏が描いています。

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そして小説の挿絵。

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こちらは『狼少年ケン』などのコミカライズでお馴染み、伊東あきお先生が手がけています。

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オイラがこの謎の答を知ったのは、以前紹介したびざーる・わたなべ氏の記事でした。

このサンデージュニアノベルズ版『ターザンの冒険』。
今、手に入れようとすると”福沢諭吉3枚”くらいですかね~
それくらい激レアの一冊だと思います。

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こうして並べても違和感ないね(^^

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