10月25日、70歳で亡くなったエンケン。
昨日も紹介したけど、現在発売中の「コロコロアニキ」でも『遠藤賢司さんよ永遠なれ!!!』という追悼記事が2ページも掲載されてます。
というわけで、エンケン主演の映画を2本。
まずは『不滅の男 エンケン対日本武道館』(2005年)。
監督もエンケンさんっす。
2005年1月24日、田安門をさっそうと自転車で走る男。
前にはギターを抱え、背中にはアンプを背負っている。
その男は自転車の乗ったまま、隣の日本武道館へ入っていく。
その男こそ、自称“純音楽家”の遠藤賢司”!
今ここで、エンケン対日本武道館の一対一の戦いがはじまる!!
自転車を降りるなり、『不滅の男』っ(^^
ロックあり、『カレーライス』のようなフォークあり。
そう!この映画は無観客の武道館で、エンケンがただひたすら歌うというもの。
セットのイメージは富士山麓の一件のあばら家。
『歓喜の歌』のときだけ照明が点き全景を見ることができます。
贅沢ですなぁ~
16曲を歌い終わり、満足した男は再び自転車にまたがり、武道館を去っていくのでありました…
2本目。
1982年の『ヘリウッド』。2014年に60歳で亡くなった長嶺高文監督のカルト作品です。
主演はエンケン演じる悪漢・松玉斎ダンス。
三人の部下とともに世界を征服しようとしている。
世界征服のキーとなるのが、アップル少年。
恐れた宇宙の大王は、彼を桃の中に閉じ込める
しかし、その桃が地球へ飛んでってしまった!
さて、地球。
神父のナベ島(佐藤B作)が川で洗濯をしていると、桃がドンブラコドンブラコ。
それを家に持ち帰り、斧でバッサリ!
頭に斧が刺さり、血を流しながらアップルくん誕生っ!!
もう、なんだかよく分かりません。
何をやりたい映画なのか、何を訴えたい映画なのか…
それを補ってくれるのがこの映画のストーリーテラーでもあり、農学博士のおたべ実篤(篠原勝之)。
でも、やっぱり内容は謎のままです(^^;
さて、あっという間に17年の歳月が流れました。
アップル少年は神父のもとから失踪。
もしアップル少年がダンスと出会ってしまったら…
まさに地球の危機っ!
大王は正義の使者・ビワノビッチ(尼子狂児)を派遣する。
さて、ここは聖白麗女学院。
ここにもアップル少年失踪の謎を解こうとする者がいた。
美少女探偵団!
メンバーは3人。
リーダー格の蘭子(羽仁未央)。
羽仁進氏と左幸子さんのお子さんですね。
2014年に50歳と言う若さで亡くなられました。
白菊(青地公美)。
いまや哀川翔の奥さまです。
そして姫花(斉藤とも子)。
たぶんこのころ二十歳過ぎてるよね(^^;
さて、ダンス。
普段は人気のミュージシャンを装っています。
女子高生にも大人気。
白菊もダンスの大ファンです。
ライブ鑑賞後、アップル少年について聴いてみますが、ダンスは知らないという。
しかし!
すでにアップル少年はダンスに改造を受けていたっ!!
アップル少年を演じた小暮隆生。
ちょっと前まで、悪魔になる以前のデーモン小暮だと言われていましたが、DVD発売の際にメーカーより違うということが明言されました。
この映画の見どころといえば、斉藤とも子のはじけっぷり!
『ゆうひが丘の総理大臣』や『それゆけ!レッドビッキーズ』のような清楚なお姉さんというイメージはありません。
エンケンの唄に合わせて踊ったり…
白菊との喧嘩では、スカートをまくりあげられ…
ボクシングで戦います。
一旦はKOされますが、ホウレンソウの缶詰を取り出すと…
ムシャムシャムシャ。
パイプまで咥えて再び対戦。
ちなみに三人の太ももにはタトゥーがありまして…
「花」「と」「夢」!
前述したようにエンケンの歌のシーンでは、女子高生たちが踊ったりとそのままPVとして使えそうなかなりの完成度。
すごいのは『東京ワッショイ!』での以下のシーン。
丸井の前や…
靖国神社や…
すぐ横を列車が行く荒川線のレールを匍匐前進っ!
ゲリラ撮影ですかねぇ~
スゴイっ!!
ついにビワノビッチがダンスに戦いを挑む時が来た!
ビワノビッチは自慢の琵琶で手下たちを次々に倒す。
この琵琶の音は人を狂わせてしまうのだっ!!
でも、美少女探偵たちは大丈夫(^^
ただの耳栓です(^^;
ついに一騎打ち!
ダンスはレーザー銃を撃ちまくるっ!!
しかし琵琶の力で光線は跳ね返される。
ついにダンスは必殺技を使う!
「ウー ヤー ターっ!!」
なんと『少年ジェット』のミラクルボイスっ!!
ビワノビッチはやられてしまった!!
神父もアップル少年を捕られた恨みを晴らすべく機関銃でダンスを襲う。
ダンスと手下たちは、あの桃に乗って逃走。
これを追って、ビワノビッチも桃へ。
桃は迷宮へと飛んでいく。
彼等は今もどこかで戦っているのだろう…
いや~久々に見たけど分かんないわ(^^;
でもね、やっぱり見ちゃうの。
こういうのをカルト映画っていうんだろうな~