さて、今宵も巨大女が出てくる映画(^^;
そういえば昔のイタリア映画にもあったな~とDVDをガサゴソ。
1962年にイタリア・フランスの合作で製作された『ボッカチオ'70』です。
マリオ・モニチェリ、フェデリコ・フェリーニ、ルキノ・ヴィスコンティ、ヴィットリオ・デ・シーカといった巨匠の短編4話によるオムニバス。
その中の第2話。フェリーニ監督の「アントニオ博士の誘惑」。
ペピーノ・デ・フィリッポ 演じるアントニオ博士は、とにかく"猥褻なこと"が大嫌い。
店頭のピンナップもダメ。
夜の公園でキスしてるカップル相手に説教したり、ダンスの舞台に上がれば、幕を閉じてしまう。
そんな博士が住むマンションの前の広場に、牛乳メーカーの巨大看板が立ててられた。
モデルの名はアニタ。
なんて悩ましい!なんてハレンチっ!!
怒った博士は、業者や役所、教会などに撤去を働きかけるが相手にされない。
それどころか、人気スポットに(^^;
ついに博士は単独で行動にでます。
墨の入った風船を投げつける博士。
ようやく看板に幕が掛けられました。
これであの姿を見なくてすむわい!
そう思った博士でしたが…
博士に賛同する人間が集まったある日。
アニタがっ!
もちろん他の人たちには見えていません。
ある大雨の夜。
雨の勢いで幕が落ちはじめます。
それを見ていた博士が見たものは…
こんな姿や…
こんな姿っ!
あぁ…博士…
とうとう幻覚もヤバくなってきました。
雨上がりの夜、博士は看板の近くまで行ってみました。
すると…
ソファに寝そべっているはずのアニタがいません。
そう!出てきちゃったんです。大きいままっ!!
小さい博士を探すアニタ。
捕まった博士は、アニタの胸の谷間に(^^
離せ~!このやろ~!!
下ろされた博士はアニタの看板のところへ行き、彼女の胸の部分に槍を一刺しっ!!
アニタは目を閉じ、動かなくなりました…
博士!よくやった!!
彼に賛同していた面々が看板を焼こうとします。
ところが博士は、それを止めに入ります。
そう、いつしか博士はアニタが好きになっていたのでした。
あぁ…男って…(^^
アニタを演じたのは、アニタ・エクバーグ 。
もとはミス・ユニバースのスウェーデン代表で、まさにフェリーニ監督お気に入りの女優さんでした。
一昨年、83歳で鬼籍に入られたというニュースも記憶に新しいところです(T_T