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水島新司「ジャラリン子」

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こーじぃさんが、昨日の記事でどうしても思い出せない漫画があると…

水島作品の「ジャリラリン子」だと思うけど、体調が回復したら秘密基地探してみますとコメントしたのですが…
今日の体温37度1分!ずいぶん下がりました~
ほぼ一週間、38~9度をいったりきたりしてましたからね。

というわけで秘密基地からひっぱり出してきましたぜ~

いや~何度読んでも涙が止まりません!
というわけで水島新司「ジャラリン子」です。

あっ、完全ネタバレですから~(^^;

イメージ 1

10円玉の音はチャラリンコ
100円玉はジャラリンコ

こじきの親子。伝六と息子の一郎。
いつかはこんなデッカイ家に住みたいと夢見ています。

イメージ 2

この家は、元ヤクザながら、今は足を洗い大会社の社長にまで成り上がった立脇の大豪邸。
立脇は、社内の重大な取引に際にこの親子に100円をめぐむと成功するジンクスがあった。

自分も学校で勉強したい。町に出ればこじきとバカにされる…
一郎はこじきをやめて、まっとうになりたいと思うが、伝六は反対する。

イメージ 3

わいはもともとひとりなんじゃ どアホ~っ

そう。実は一郎は実の子ではなかった。
迷子になっていた赤ちゃんを、ここまで育ててきたのだ。

一郎は家(っていうか小屋)を飛び出し、伝六は病にかかってしまう。
久々に顔を出す一郎だったが、そこには三日間寝たままの伝六の姿があった。こじき仲間の所持金を集めても60円しかない。

泣きながら雨の中で駆け出していく一郎。

実はこの日は立脇の会社の株主総会でもあった。
立脇はいつものこじきの親子を訪ねるがいない!
こんな日に、かれらに会えないとはっ!!

立脇は必死になって親子を探す。
伝六に出会った立脇は、そこですべてを知ることになります。

自分がヤクザの頃、抗争に巻き込まれ、その際自分の子供・波彦が行方不明になった。
そこ子供こそ一郎だったのだ!

立脇は子供を引き取り、伝六も自分の会社に迎え入れたいと伝えるがこれを拒否する。

さて、肝心の一郎は…
こじきをいやがって出て行った一郎だが、どしゃぶりの中、こじきをして父親の治療費を稼ごうと一生懸命だった。

それをみた立脇は波彦、いや一郎をあきらめる。
そして、いつものように100円めぐむのだった。

さらに、今すぐこれでお父さんを助けてあげるんだと大金を渡す。

イメージ 4

これできっと株主総会もうまくいく!

そして伝六も助かる!!

イメージ 5

オイラの文章じゃ伝わんないな~(^^;
これはぜひ皆さんにも読んで欲しい感動作品です。

水島新司先生って今やほぼ野球漫画ばかりですが、こういう人情もの描いたらホントにスゴイんですよ。
貸本時代から70年代初期あたりまで、こういう作品をいっぱい残してる。
ただ、今はなかなか読めないのが残念。

このジャラリン子は、1971年の"増刊少年マガジン 10大漫画家読み切り傑作集"に掲載されたもの。
読み切り短編という性質上、単行本収録もページを埋めるため、これまでも「野球狂の詩」や「光の小次郎」の最終巻のラストに収録されたくらいかな?

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