昨日の記事で、版画家・川瀬巴水と版元・渡邊庄三郎のことを書きました。
で、今宵はオイラが所有する川瀬巴水の版画をご紹介(^^
小さな作品ですが貴重です!
…と、その前にちょっとだけ。
これまで紹介したこともあるけどね(^^;
たとえば今日10月23日に発行された切手があるとします。
で、その切手を貼った封筒に発行日当日(ここでは10月23日)の消印が押されていれば、これを「初日カバー」といいます。
もちろん、郵趣ファンの意図的な場合もあれば、偶然届いた郵便が初日カバーである場合もあります。
さらに一歩、郵趣ファンに踏み込んでみると…
このように、前もって封筒にその切手や消印に関連する絵柄が描かれたものがあります。
これを「カシェ」といいます。
一般的にカシェの封筒の中には、解説書が入っているものが多いです。
カシェの絵柄もいろいろ。
写真のものや…
イラストだったり…
一枚一枚摺られた版画もあります。
これらの版画は老舗版元がほとんど。
上段は昨日の記事でも紹介した渡邊庄三郎が創設した渡邊木版美術画舗のもの。通称・渡邊版。
中段は銀座松屋の通称・松屋版。
下段は名古屋の中村浪静堂。
さて、この渡邊版のカシェ。
1948年から1956年にかけて川瀬巴水が手がけているんです!
で、オイラが持ってる川瀬巴水のカシェ。
1949年3月10日発行の特殊切手「別府観光」2種。
このために摺られた『別府観海寺』です。
空や山の明暗がいかにも巴水らしい版画です(^^
このような版画カシェは近年見られなくなってしまったのが残念です(T_T