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完全復刻版『妖奇伝』

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今週も貴重な漫画を格安でゲット(^^
完全復刻版『妖奇伝』!
2007年に限定2000部でリリース。
価格もフィギュアがついて16000円(税抜)ということで、買い渋ってる間に見かけなくなり、それっきり忘れてた(^^;

今回、フィギュア無しで3500円でゲットできました~(^^

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さて、「妖奇伝」。
貸本の版元だった兎月書房が1959年にリリースした怪奇短編集です。

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現在放送中の『ゲゲゲの鬼太郎(第6シリーズ)』もなかなかの人気のようですが、そんな鬼太郎がはじめて漫画として登場したのがこの「妖奇伝」に収録された『幽霊一家』。

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1巻には前述した『幽霊一家』。
墓場から鬼太郎が生まれるところで終わります。

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そして2巻に収録された第2話『墓場鬼太郎』。
ついに姿を現した鬼太郎っ!

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そして次回の予告。

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しかし「妖奇伝」の人気は伸びずこの2巻で打ち切りに…

ところが鬼太郎の続きが読みたいというファンの後押しで、「怪奇読切傑作集 墓場鬼太郎」がリリース開始!
1巻には第3話『地獄の片道切符』、2巻には第4話『下宿屋』、そして3巻には第5話『あう時はいつも死人』が掲載されました。

ところが3巻まで出たところで賃金未払いに抵抗した水木サンがボイコット。

結局、またも途中で終わってしまう事になっちゃいます。

さて、今回の「完全復刻版『妖奇伝』」に話を戻します。
前述したように、「妖奇伝」は怪奇短編集なので水木サン以外の作品も収録されています。

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左が1巻の目次、右が2巻の目次

水木サンの描いた部分はこれまでも何度か復刻されてきましたが、それ以外の作家の作品は一度も復刻されていません。

今回の完全復刻版はこの「妖奇伝」を水木サン以外の作品も含め、当時出版された状態で復刻しようというもの。

ここで注目したいのは2巻の『獣眼』という作品。
竹内八郎という漫画家の作品ですね~

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先ほど、鬼太郎は第5話『あう時はいつも死人』で終わってしまったと書きました。
人気となった鬼太郎を途中で終わらせるわけにもいかず、兎月書房は引き続き「怪奇読切傑作集 墓場鬼太郎」を刊行し続けます。
しかし、4巻には水木サンの名前はありません。鬼太郎の続きを書いたのは竹内寛行という作家でした。
そう、先の『獣眼』を描いた竹内八郎こそ、その竹内寛行!

この竹内版も人気となりこの「怪奇読切傑作集 墓場鬼太郎」は結局19巻まで続く作品となりました。

さて、水木サン。
1960年に入り三洋社(のちに青林堂を興し「ガロ」を刊行する長井勝一の出版社)から『鬼太郎夜話』全4巻を描きます。

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貸本版鬼太郎(クリックすると大きくなります)

その後も水木サンの貸本版鬼太郎は『ないしょの話』まで続き、やがて少年マガジンに掲載。
これをきっかけにアニメ化されることになります。

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