今年最初に観た映画は…
やっぱり新東宝作品っ(^^
『人喰海女』。
1958年の作品です。
ちなみに人を食べる海女さんなんて出てきません(^^;
怪談モノでも恐怖モノでもない、サスペンスです。
サダ(三原葉子)と和枝(三ツ矢歌子)は姉妹。
サダはちょっと前まで信州の縫製工場で働いていたが、地元に戻り、姉妹で海女をしている。
海女仲間のひとり・トミ(万里昌代)。
姉妹を毛嫌いしており、和枝とはいつもケンカしてる。
彼女たちの漁場を仕切ってるのが代々続く五郎(宇津井健)の家。
実はサダと五郎は恋人どうし。
サダが東京から戻ってきたら結婚の約束をしていたが、サダはなかなか結婚してくれない…
そんなおり、漁場に男の遺体があがる。
その遺体を見て驚くサダ。
本庁の牧野刑事(平田昭彦)は自殺と断定する。
そう!東宝の俳優・平田さんです。芹沢博士です(^^
実はこの作品の監督・小野田嘉幹氏の弟さんこそ平田さん。
というわけでこの出演が実現しました。
『美女と液体人間』『大怪獣バラン』のころにこんな作品に出てたんですね~
ちなみに三ツ矢歌子さんは、のちに小野田監督の奥さまになられます。
さて、本庁のおエライさんに対して、地元の丸山刑事(殿山泰司)は自殺と決めつけるのは早いとこれを疑う。
実はサダが縫製工場で働いていたというのはウソで実は東京の青線で働いていたのだ。
そしてそれを追って来たのがあの死体の男。
サダは吉崎(御木本伸介)をカネで雇い、あの男を殺させたのだ。
殺害のあとは、すぐに北海道に行くと言っていた彼だったが、今度はコイツがサダに付きまとうようになる。
サダは、五郎にウソをついていたことや、吉崎のことなどで、結婚を躊躇していたのだ。
吉崎は五郎の漁場をわが物にしようと企む宮田(丹波哲郎)にやっかいになる。
そして宮田は吉崎からすべてを聞き出す。
サダはあまりにしつこい吉崎を殺害。
さらに和枝や五郎にもすべてのことがバレてしまった。
行く当てのないサダは宮田にすがるしかなかった。
二人が漁船で島を出ていく。
これを知った和枝や五郎も後を追う。
そして最後の決戦!
宮田の悪の手は和枝にもっ!!
そんなとき、短刀を持ったサダが飛び出す。
宮田は絶命…
そしてサダも…
このブログで新東宝作品を紹介するようになり、いろんな方と知り合えました。
そしてお互い、所有していない作品の交換などもするようになりました。
この『人喰海女』も商品化されておらず、CSで一度放送されただけ。
おかげでこうして観ることができます(^^