ぎ~ら~ぎら~ ぎ~らぎら~ あの地平線がひかってる~♪
新東宝作品の中でも、評価が高い作品でもある『地平線がぎらぎらっ』!
大蔵貢解任後の1961年に3月に公開されました。
日活ハードボイルドに負けないくらいカッコイイ!
主演のジェリー藤尾がいいっ!!
犯罪アクション映画の傑作だと思います(^^
ムショの一室。
リーダー格のカポネ(多々良純)、教授(天知茂)、海坊主、色キチ、バーテンの五人が服役中。
そこに新入りのマイク(ジェリー藤尾)が入ってきた。
挨拶もほどほどに、いきなり先輩からタバコを取り返して吸い出したり、自由奔放なマイク。
これを良しとしない5人はマイクを袋叩き。
それでも懲りないマイクはみんなが寝静まると、バケツとほうきでドラムのマネをしながら歌いだす始末。
こんなことが続き、5人はマイクを殺してしまおうと企む。
しかし…
海坊主の情報では、マイクは宝石強盗を働き、その奪った宝石はまだあ見つかっていないとのこと。
これには5人も驚いた。
仲良くして、ショバに出たら分け前にありつけるかもしれない。
俺に内緒でこそこそと何を話してるんだ~と言わんばかりのマイク。
これを機会に、5人は下っ端に(^^;
マイク曰く「地平線のぎらぎらしたところにダイヤモンドが埋めてある」。
さて、早く計画を実行しないと、宝石も掘り返されちゃうかもしれない。
というわけで脱獄を企てます。
死刑室から絞首用ロープを使って外へ。
そして地下を通って…
無事成功!
海坊主は裏切りがばれて殺されちゃいます。
残った5人はグロンサンの宣伝車を強奪。
地平線がぎらぎらしたトコを目指します。
宣伝車なもんで子供たちが追いかけてくる(^^;
みんな変装して風船なんかを配ります。
マイクは歌のおにいさんに。
まっかっかっか~ そらのくも~ みんなのお顔もまっかっか~♪
大盛況で村の駐在さんもうまくごまかせました。
さて、再び移動。
さすがに男だけではむさくるしい。女の子もほしいな~
ってことで、見かけた女の子3人を追いかけわすも、一人ケガさせちゃった。
しかたなくこの子・八重(星輝美)も宣伝車に。
彼女にしてみりゃ拉致されたようなもんですな(^^;
この騒動の中、色キチが山分け分を増やすために殺されちゃいます。
この時点で残ったのは、マイク、カポネ、教授、バーテン。そして八重ちゃん。
さすがに宣伝車は目立ち過ぎた。
面々は歩くことに。
ここで小型トラックを盗み、さらに進みます。
近くの町に、バーテンの奥さん(万里昌代)がいるってので立ち寄ることにしたが、すでに奥さんはほかの男といい感じ(^^;
自暴自棄になったバーテンとはここでお別れ。
さて、マイク、カポネ、教授。そして八重ちゃんの4人になりました。
どうやら宝石を埋めたところも近いらしい。
しかし!
マムシが現れたっ!!
足をかまれたマイク。
八重ちゃんはこのままでは死んでしまうと町までお医者さんを呼びに行っちゃった。
医者が来ては、またムショに戻されてしまう。
3人はさらに進みます。
いよいよマイクがヤバい。
カポネと教授はマイクを引きづりながら進みます。
そしてマイクが言っていた場所に到着。
ところがカポネは教授に発砲!
ダイヤは俺のもんだ!!
マイク!ついに来たぞ!!
ダイヤをオレとお前のもんだぞ!!
そう話すカポネに向かって、マイクは言う。
「あれは嘘だ…」「ざまぁみやがれ…」
そしてマイクは絶命。
瀕死の教授は死の間際、カポネを射殺する。
八重が医者を連れて来た。
しかしそこには3つの男の遺体があるだけだった…
果たしてマイクは本当にどこかに宝石を隠してたのでしょうか。
それともまったくのデタラメだったのでしょうか。
ぎ~ら~ぎら~ ぎ~らぎら~ あの地平線がひかってる~♪
そ~こにはオイラの~ ゆ~めが~ あ~る~♪
この3か月後、新東宝は映画製作をストップ。
8月末に倒産してしまいます。
オイラ、小さいころジェリー藤尾とジェリー伊藤がごっちゃになってた。
いまでもときどき間違える(^^;
「遠くに行きたい」やカローラのCMの人が藤尾。
「モスラ」や「英語であそぼ」の人が伊藤。