『東京ファイル212』『運命』『ゲイシャガール』(すべて1951年)と日本を舞台にした作品を撮ったジョージ・ブレイクストンと、
『昆虫怪獣の襲来』(1957年)のケネス・G・クレーンの2人が監督した、これまた日本が舞台の『双頭の殺人鬼』(1959)です。
『昆虫怪獣の襲来』(1957年)のケネス・G・クレーンの2人が監督した、これまた日本が舞台の『双頭の殺人鬼』(1959)です。
原題は『THE MANSTER』。
当時の新東宝スタッフが製作にかかわっており、『大怪獣バラン』(東宝・1958)や『底抜け三平 危険大歓迎』(新東宝・1961)で美術を手がけた宮国登。
そして特殊技術には、TV『月光仮面』(1958)で「マンモスコング」のぬいぐるみを制作・自演し、『妖蛇荘の魔王』(新東宝・1959)で特殊メイクを手がけた高木新平などが参加しています。
ラジウムの人体への影響を研究する鈴木博士を演じるのは、『モスラ』など東宝特撮でおなじみ中村哲。
そして助手のタラ(テリー・ジマーン)。
残念ながら、これまで博士の人体実験は失敗続き。
自分の妻・エミコは醜い姿に変わり、もはや博士のことを覚えてもいない。
特殊メイクのうえ、ギャーギャー奇声しかあげませんが、演じているのは"女エノケン"と呼ばれた喜劇女優・武智豊子!
我々世代だと『ザンボット3』のおばあちゃんの声!結構特撮モノにもゲスト出演してましたね(^^
我々世代だと『ザンボット3』のおばあちゃんの声!結構特撮モノにもゲスト出演してましたね(^^
そして弟のケンジ。博士の研究所から抜け出しては殺人を繰り返す獣人となっていた。
一方、アメリカの新聞社の東京支社では、記者のラリー(ピーター・ダインリー )が任期を迎えていた。
アメリカの妻に連絡するラリー。
アメリカの妻に連絡するラリー。
その前に最後の仕事。博士の取材だ。
研究所に出向くラリー。
博士は彼を実験台にしようと企む。
博士は彼を実験台にしようと企む。
酒を飲ませ、眠ったところに謎の薬品を注射。
さらに博士は、彼を日本にとどめるため、芸者を呼んだり…
タラを愛人に仕立てたり…
もはやラリーは妻のことなどお構いなし。アメリカに帰らず日本にとどまったまま。
上司の言うことも聴かず、勝手気まま。
上司の言うことも聴かず、勝手気まま。
上司はついにアメリカから妻を呼んだ。
しかし、ラリーはタラを選んでしまう。
タラに"きちんと彼女をお別かれしてきて"といわれ、妻のいるホテルに向かうが…
なんと右手が毛むくじゃらに!
右手を隠し、妻に会うラリー。
復縁を求められるが、つめたくあしらう。
復縁を求められるが、つめたくあしらう。
本当にタラを選んだのか、それとも怪人となってしまった自分からあえて離すつもりなのか…
ラリーの症状はますます悪くなる。
注射を打たれた肩を見ると…
眼が現れた!!
以来、ときどき彼の意識は無くなり、肩の住人の意識が殺人を繰り返すようになる。
そしてついに…
もう一つの人格が現れた!
双頭の殺人鬼っ!!
双頭の殺人鬼っ!!
そうそう、妻がいたホテルの掃除婦。新東宝の怪老婆などでおなじみ五月藤江が演じてます。
殺人鬼を追う刑事にはジェリー伊藤!
そう!『モスラ』の悪役二人が出演してるんですよ~
タラにもうこんなことは辞めようと諌められる博士。
研究室に現れた殺人鬼は博士を殺します。
しかし、そのとき、博士は殺人鬼を分離する薬を注射していました。
元に戻ったラリー。
そして、もう一つの人格・獣人。
二人の決闘!
そして、タラは獣人に溶岩池に落とされ、獣人もまた溶岩池へ。
こうして事件は解決。
ラリーと妻は元のさやにおさまったとさ(^^
音楽は『月光仮面』『仮面の忍者 赤影』などの小川寛興。
アメリカ映画なのに、ひゅ~どろどろ的な音楽がイカしてます(^^