昨日のつづき、"復刊ドットコム"のバーゲンで買った本をもう一冊。
石ノ森章太郎のもとで、「テレビマガジン」や「冒険王」などの雑誌で『仮面ライダー』を描き、独立後は『ゲームセンターあらし』などのヒットを飛ばしたすがやみつる氏。
そんな彼の自伝『仮面ライダー青春譜 もうひとつの昭和マンガ史』。
2011年8月に刊行されたんだけど、ポット出版という出版社ということもあって、すぐ見かけなくなっちゃったんですよね。
「そろそろ行こうか……」
永井豪さんが、ぼくたちの顔を見ていった。
「そうだな、じゃ行くとするか」
桜田吾作さんの返事に合せるように、ぼくたちは一斉にソファから腰を上げた。
西武池袋線桜台駅近くの喫茶店。そのの集まっていたのは永井豪、桜田吾作、ひおあきら、細井ゆうじ、山田ゴロ、成井紀郎、津原義明、そして、ぼく―すがやみつるの八人。全員が、石ノ森章太郎先生のアシスタント経験者か、石ノ森作品の著作権管理をしていた石森プロの出身者だった。一九九八年二月三日午後のことである。
もう、このプロローグ読んだだけでゾクゾクしちゃう!
すがや先生が学生時代にドキドキしながら石ノ森氏をはじめ松本零士、久松文雄氏の家を訪ねたこと、高校を卒業して最初に江波じょうじのアシスタントになったこと、漫画を描くことをやめ、編集者となったこと…
すがや先生、漫画家をやめたとはいえ、雑誌のいろんな記事で絵を描いてたんですね~(^^
ダイナミックプロの仕事場や…
こんな巻末ページも(^^
その後、漫画家の夢を捨てきれず、ジョージ秋山や、再び江波じょうじのアシスタントを経験し、石森プロへ。
すがや氏自身の歴史だけでなく、漫画史の貴重な記録でもあります。
いや~いい本でした!!